最終更新日:2026.08.10
【あせも・虫刺され】夏の肌トラブルをこじらせない!正しいケアと受診の目安

夏になると、子どもだけではなく大人も悩まされる「あせも」や「虫刺され」。
ただの夏バテが原因の肌荒れや、一時的なかゆみだと思って、そのままにしていませんか?
実は、間違ったセルフケアや、放置による掻き壊しが原因で、「湿疹」に繋がってしまったり、ひどい時は傷口から入り込んだ細菌が感染を広げて「とびひ(伝染性膿痂疹)」を引き起こしたりしてしまいます。
また、肌の奥深く(真皮層)までダメージが及ぶことで、「消えない色素沈着」として残ってしまうケースも多く見られます。
本記事では、大阪市西区で地域の皆さまのお肌のお悩みに寄り添うみなみ堀江クリニックの女性皮膚科専門医が、夏の代表的な肌トラブルである「あせも」と「虫刺され」の正しいホームケアと、症状をこじらせないための適切な受診タイミングをわかりやすく解説していきます。
夏を快適に過ごすためにも、ぜひ参考にしてみてください。
あせも(汗疹)とは?
「あせも」とは、大量の汗をかいたときに、皮膚に赤いポツポツや小さな水ぶくれができ、強いかゆみやチクチクした痛みを伴う肌トラブルの一種です。
医学的には「汗疹(かんしん)」と呼びます。
なぜできる?あせもの主な原因
あせもの直接的な主な原因は、「汗の通り道(汗管)が詰まること」です。
人間は暑くなると体温を下げるために大量の汗をかきますが、汗の通り道がホコリや汚れ、古い角質、あるいは大量の汗そのもので塞がれてしまうことがあります。
行き場を失った汗が皮膚の中に漏れ出し、周囲の組織を刺激して炎症を起こすことで、あせもが発生します。
放置は禁物!あせもをこじらせるリスク
「時間が経てば治る」とあせもを放置したり、かゆいからと爪で掻き壊したりすると、以下のようなリスクに繋がる恐れがあります。
とびひ(伝染性膿痂疹)
かき傷から皮膚の常在菌(黄色ブドウ球菌など)が入り込んで感染することで起こる皮膚の病気です。
とびひは細菌による感染症なので、市販の塗り薬だけでは完全に治しきれず、原因菌を抑える「抗生物質」のお薬が必要になります。
放置すると症状が全身に広がり、発熱を伴うケースもあるため、疑わしい症状が見られたら速やかに皮膚科を受診することをおすすめします。
あせものより(汗疹性湿疹または膿疱性汗疹)
あせもが悪化して、細菌感染を起こしてしまうと膿を持った赤いしこりができるようになります。これを「あせものより」といいます。
症状がひどい場合は、しこりが大きくなって切開が必要になる場合もあるため、「ただのあせも」だと油断せず、赤く腫れてきたら早めに皮膚科を受診することがおすすめです。
「虫刺され」と肌トラブルの関係
夏は、野外アクティビティだけでなく、日常の公園やお散歩、ベランダなどでも虫に刺される機会が急増します。
虫刺されは、虫が吸血する際などに注入される唾液などの物質に対する「アレルギー反応」によって赤みや痒みが起こります。
単にかゆいだけでなく、かきむしることで様々な肌トラブルへと悪化してしまうため、初期の正しい対処が重要となってきます。
夏の代表的な虫刺されの種類と特徴
虫刺されによる肌トラブルをこじらせないためには、まず「何の虫に刺されたのか」を正しく知ることが大切です。
虫の種類によって、かゆみが出るタイミングや症状の長引き方が大きく異なります。
ここでは、夏に注意したい代表的な3つの虫について解説します。
蚊
日常の公園やベランダ、草むらなど、私たちの最も身近な場所に潜んでいるのが「蚊」です。
蚊に刺されると、数分から数十分というごく短時間のうちに、皮膚がぷっくりと赤く腫れて強いかゆみが襲ってきます。
通常であれば、かゆみや赤みは数時間から数日程度で自然と治まっていきますが、小さなお子さまの場合は、刺された翌日以降に大きく腫れあがる「遅延型反応」が強く出ることがあるため、数日間はかきむしらないよう様子を見る必要があります。
ブユ(ブト・ブナ)
「ブユ(ブト・ブナ)」は、キャンプ場や川沿いなど、自然豊かな場所に生息している小さな虫です。
刺された直後は小さな赤い点や少し血がにじむ程度で痛みもかゆみもほとんど感じないため、その場では気づかないことも珍しくありません。
しかし、翌日以降に猛烈なかゆみとともに、患部が硬く腫れあがってきます。
痛みを伴うこともあり、非常にしつこいかゆみが1~2週間以上も続くため、我慢できずに掻き壊してしまい、慢性的な硬いしこりを作ってしまうケースが多いとても厄介な肌トラブルです。
ダニ(イエダニ・ツメダニ)
主に寝具やじゅうたん、ソファなどの家の中に潜み、夜間に活動するのが「ダニ」です。
ダニによる虫刺されは、脇腹や太腿、二の腕の内側など、衣服で隠れている「皮膚の柔らかい部分」が集中的に狙われやすいという特徴があります。
刺されてから半日~翌日以降に、小さな赤いブツブツがポツポツと何箇所もでき、眠れないほどのしつこいかゆみが発生します。
かゆみは1週間近く長引くことが多く、一度に何箇所も刺されることが多いため、お肌の広範囲に強いダメージを与えてしまいます。
かきむしりはNG!虫刺され放置のリスク
虫刺されのかゆみは非常に強力です。
無意識にかきむしることで、以下の症状を引き起こす可能性があります。
炎症の悪化と色素沈着
爪で皮膚を深く傷つけると、炎症が長引き、茶色いシミのような跡(炎症後色素沈着)が残ってしまいます。
特に足などは、跡が消えるまでに数年かかることもあります。
結節(硬いしこり)
激しく掻き壊しを繰り返すと、皮膚がゴツゴツと硬く盛り上がった「結節(けっせつ)」になり、さらに治療が難しくなります。
重症化や色素沈着といったリスクを回避するためには、自己判断で放置せず、早い段階で皮膚科を受診して適切なお手入れを行うことが大切です。
あせもと虫刺されの正しいホームケア
あせもや虫刺されによる肌トラブルを長引かせず、綺麗に治すためには、ご自宅での初期対応がとても重要です。
今日からすぐに実践できる、それぞれの正しいホームケアのポイントを詳しく解説します。
【あせも】肌を清潔に保ち、環境を整える
【こまめに汗を流す・優しく拭き取る】
汗をかいたらそのままにせず、できるだけ早くシャワーで洗い流すのがベストです。
その際、ゴシゴシと強く洗うとお肌のバリア機能が壊れてしまうため、泡で優しく包み込むように洗いましょう。
外出先などでシャワーが浴びられないときは、濡らした清潔なタオルや、ノンアルコールのウェットティッシュを使い、お肌をポンポンと「優しく抑えるように」して汗を拭きとってください。
【お肌の水分をしっかり拭き取り、通気性を保つ】
シャワーの後は、柔らかいタオルでお肌の水分をしっかり吸い取ります。
汗を吸いにくい合成繊維の服は、あせもを悪化させやすいため、吸水性と通気性に優れた綿(コットン)やシルクなどの天然素材の衣類を選ぶのがおすすめです。
また、下着や服が汗で湿ってしまったら、こまめに着替える習慣をつけることも大切です。
【エアコンを上手に使い、室温・湿度を調整する】
セルフケアと同じくらい大切なのが、過ごす環境のコントロールです。
「冷えすぎるから」と、エアコンを我慢してしまうと、寝ている間などに大量の汗をかいてあせもが悪化してしまいます。
設定温度を適切に調整し、汗が引きやすい快適なお部屋の環境を整えることが大切です。
【虫刺され】かゆみを鎮めて悪化を防ぐ
【まずは患部を洗い流して清潔にする】
虫に刺されたことに気づいたら、まずは流水で患部をしっかりと洗い流しましょう。
お肌に残った毒素や汚れを落とすだけでなく、物理的に冷却される効果もあるため、かゆみの軽減にもつながります。
外出先などで水洗いできない場合は、ノンアルコールのウェットティッシュなどで優しく拭き取るのも効果的です。
【爪を短く整え、物理的にかきむしりを防ぐ】
虫刺されをごじらせる最大の原因は「掻き壊し」です。
特にお子様は無意識にかきむしってしまうため、手の爪は非常に短く、丸く滑らかに切っておきましょう。
どうしても手がいってしまう場合は、市販の虫刺され用パッチ(貼るシール)を利用して、患部を物理的にガードするのも非常に効果的な方法です。
【市販薬の塗り薬は「すり込まずに、のせる」】
市販の虫刺され薬(抗ヒスタミン薬やステロイド外用薬)を使用する際は、塗り方にコツがあります。
お薬をお肌にギュギュっと強くすり込んでしまうと、その摩擦刺激自体でかゆみが強くなるケースがあります。
そのため、お薬は人差し指の腹に少しとり、患部の上にチョンと「優しくのせるように」置いて広げるのが正しい塗り方です。
【皮膚科医が解説】あせも・虫刺されで受診すべき3つのサイン
ご自身で気を付けてホームケアをしていても、症状が改善しない場合や悪化してしまうケースは少なくありません。
「たかが虫刺されやあせもで受診してもいいのかな」と迷わず、以下のようなサインが見られたら、皮膚科への受診を検討してみてください。
あせも(汗疹)で受診すべき目安
- 赤みやポツポツが広がり、激しいかゆみで夜眠れない
- かきむしってしまい、患部がジュクジュクして黄色い液体やウミが出ている
- 赤いブツブツが大きく腫れて痛みも増してきた
虫刺されで受診すべき目安
- 数日経っても赤みや腫れが引かず、むしろ範囲が広がっている
- 患部に水ぶくれ(水疱)ができている
- 患部が熱を持って大きく腫れ上がり、発熱やだるさがある
- 掻き壊してしまい、かさぶたや硬いしこりになって固まってしまった
皮膚科専門医からのアドバイス
市販薬を2~3日使用しても効果が見られない場合は、お薬の成分が症状に合っていない可能性があります。
強いお薬を自己判断で塗り続けると、かえって肌トラブルが悪化することもありますので、早めの受診がおすすめです。
大阪市西区であせもや虫刺されにお悩みなら、みなみ堀江クリニックへ
当院では、日本皮膚科学会認定の皮膚科専門医である女性医師が診療を行っています。
小さなお子様のお肌の悩みはもちろん、「男性医師には少し相談しづらい部位のあせもや虫刺され」「デリケートゾーンの痒み」「治療後の色素沈着を残したくないという美容面でのご不安」など、どんなことでもお気軽にご相談いただける環境を整えています。
また、女性医師ならではの視点で、単にお薬を処方するだけでなく、「正しい薬の塗り方」や「ご家庭で続けやすいスキンケア方法」など、ライフスタイルに合わせた丁寧な指導を心がけています。
WEB・LINEから24時間ご予約受付中
みなみ堀江クリニックでは、患者様の待ち時間を少しでも短縮し、快適に受診していただけるよう、LINE予約やWEB予約を導入しております。
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夏の肌トラブルに関するよくあるご質問
Q1. あせもや虫刺されで受診した場合の治療法を教えてください
症状の程度に合わせて、医療用の外用薬(塗り薬)や内服薬(飲み薬)を処方します。
【あせもの処方薬】
- 炎症を抑えるステロイド外用薬
- 亜鉛華軟膏 など
【虫刺されの処方薬】
- かゆみを鎮める抗炎症作用を持ったステロイド外用薬
- 抗ヒスタミン薬の内服 など
市販薬よりも素早く、きれいに治す効果が期待できます。
Q2. 子どものあせもが「とびひ」になってしまいました。受診は可能ですか?
はい、もちろん受診していただけます。
とびひ(伝染性膿痂疹)は細菌感染が主な原因のため、抗生物質(飲み薬・塗り薬)による治療が必要です。
放置すると他の部位やご家族にも感染してしまうため、症状に疑いがある場合は、お早めにみなみ堀江クリニックまでご相談ください。
Q3. 女性医師に診てもらうことはできますか?
みなみ堀江クリニックの皮膚科診療は、女性医師が担当しております。
女性やお子様はもちろん、男性の患者様も安心してご利用いただけます。
お肌のお悩みを気兼ねなくご相談いただける空間づくりを行っておりますので、安心してご来院ください。