いぼの種類と見分け方|写真でわかる特徴・原因・治療法を皮膚科専門医が解説

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いぼ

各疾患の説明

最終更新日:2026.06.17

いぼの種類と見分け方|写真でわかる特徴・原因・治療法を皮膚科専門医が解説

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いぼの種類は大きく4つ|まずは全体像を理解する

「このポツポツはいぼなのか、それとも別の病気なのか分からない」という不安は非常に多く、実際に皮膚科でも"自己判断の誤り"が原因で悪化して来院される方が後を絶ちません。いぼと呼ばれるものは大きく4種類に分かれ、それぞれ原因も治療法もまったく異なります。

まずは全体像を理解し、自分の症状がどのタイプに近いのかを把握することが、正しい治療への第一歩です。

ウイルス性いぼ(尋常性疣贅)

ウイルス性いぼは、ヒトパピローマウイルス(HPV)が皮膚の小さな傷から入り込むことで発生します。表面はザラザラしており、黒い点(毛細血管の血栓)が見えるのが特徴です。

手指・足・膝など、擦れやすい部位に多く、放置すると周囲に増えることがあります。 みなみ堀江クリニックの皮膚科でも、最初は1つだったいぼが半年で5〜6個に増えてしまったお子さんの来院がよくあります。

兄弟間でタオルを共有していたり、いぼを触ってしまうことで感染が広がるケースが多く、早期の診断と治療が重要です。

水いぼ(伝染性軟属腫)

水いぼはウイルス性ですが、上記のウイルス性いぼ(尋常性疣贅)とは全く異なる種類のいぼです。中央に小さなくぼみがあり、光沢のある半透明のポツポツが特徴です。つまむと白い内容物が出てくることもあります。特に子どもに多く、プールや兄弟間で感染しやすいのが特徴です。

水いぼは放置しても数ヶ月~2年程度自然治癒することが多い疾患で、放置するか、積極的に治療するかは個々のケースで相談となります。

ただし、皮膚のバリア機能が壊れていたり、掻爬したりすることによって、数が増えたり広範囲に広がる場合もあるため、特にアトピー性皮膚炎の方では湿疹の治療もしっかりすることが重要です。

老人性いぼ(脂漏性角化症)

老人性いぼはウイルスではなく、加齢によって皮膚が厚く盛り上がる良性腫瘍です。茶色〜黒色のシミのように見えることもあり、触るとザラザラしているのが特徴です。感染することはありません。

悪性黒色腫などの皮膚癌と見た目が似ているものもあるので必要に応じて皮膚科での診察を受けることが大切です。急に大きくなる、色が不均一、出血を繰り返すなどの場合は、早めの受診が勧められます。多くは視診やダーモスコピー(拡大鏡)で診断可能ですが、典型的でない場合や悪性病変との鑑別が必要な場合には、病理検査を行うことがあります。

良性のため、症状がなければ経過観察でもかまいませんが、症状や部位、希望に応じて、液体窒素、切除、レーザーなどの治療法が選択されます。

足底疣贅(足裏のウイルス性いぼ)

足裏にできるウイルス性いぼは、角質が厚いためウイルスが深く入り込み、非常に治りにくいのが特徴です。押すと痛みがあり、魚の目と間違えられやすいですが、削ると黒い点が見えるのがいぼの特徴です。

当院の30代男性の症例では、「魚の目だと思って市販のパッドで削っていたら痛みが悪化し、歩けなくなった」というケースがありました。足裏のいぼは刺激を加えると逆に深くなり、治療が長期化することがあります。

写真でわかる|いぼの種類別の見分け方

いぼの種類を見分けるには、表面の質感・色・黒点の有無・中央のくぼみなど、いくつかのポイントを押さえる必要があります。ここでは、「どこを見ると判断しやすいか」を具体的に解説します。

ウイルス性いぼの見分け方

ウイルス性いぼは、ヒトパピローマウイルス(HPV)が皮膚の小さな傷から侵入することで発生します。表面はザラザラしており、よく見ると黒い点(毛細血管の血栓)が見えるのが最大の特徴です。手指・足裏・膝など、摩擦の多い部位にできやすく、放置すると周囲に増えることがあります。

ウイルス性いぼは「触る→傷つく→ウイルスが広がる」という悪循環が起こりやすく、早期の診断が重要です。

見分けるポイントは以下の3つです。

  • 表面がザラザラしている
  • 黒い点(血管)が見える
  • 削ると点状出血が起こる

これらが当てはまれば、ウイルス性いぼの可能性が高いといえます。

水いぼ(伝染性軟属腫)の特徴と見分け方

水いぼは、ウイルス性ですがウイルス性いぼとは全く異なる見た目をしています。中央に小さなくぼみ(臍窩)があり、光沢のある半透明のポツポツが特徴です。特に子どもに多く、プールや兄弟間で感染しやすいのが特徴です。

アトピー肌はバリア機能が弱く、水いぼが広がりやすいため、スキンケアも含めた早めの治療が必要です。

見分けるポイントは以下の3つ。

  • 中央にくぼみがある
  • 光沢のある半透明の見た目
  • つまむと白い内容物が出ることがある

老人性いぼとシミの見分け方

老人性いぼ(脂漏性角化症)は、加齢によって皮膚が盛り上がる良性腫瘍です。茶色〜黒色のシミのように見えることもあり、触るとザラザラしているのが特徴です。

液体窒素で治療可能ですが、色素沈着が残りやすいため、顔や首ではレーザー治療が選ばれることもあります。 ※当院ではレーザー治療は行っていません。

魚の目と足底いぼの違い

魚の目は、皮膚が圧迫されて角質が芯のように固くなる状態で、押すと痛みが出ます。一方、足底いぼはウイルス感染で、削ると黒い点(血管)が見えるのが特徴です。

当院の30代男性の症例では、「魚の目だと思って市販の削るパッドを使っていたら痛みが悪化し、歩けなくなった」というケースがありました。削る刺激でウイルスが皮膚の奥に押し込まれ、治療が長期化してしまうこともあります。

見分け方のポイント
  • 魚の目:押すと痛い、黒点なし
  • 足底いぼ:削ると黒点、押すと痛いが周囲も痛む
  • 迷ったら削らず皮膚科へ相談するのが確実です。

尋常性疣贅(ウイルス性いぼ)とは

尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)は、いぼの中で最も多いタイプです。特に子どもや手指・足に多く、放置すると数が増えたり、家族にうつることもあります。見た目は一見するとタコや角質と似ているため、自己判断で市販薬を使って悪化するケースも少なくありません。

ここでは、ウイルス性いぼの特徴と治療の流れを解説します。

原因と特徴

尋常性疣贅は、ヒトパピローマウイルス(HPV)が皮膚の小さな傷から侵入することで発生します。表面はザラザラしており、よく見ると黒い点(毛細血管の血栓)が見えるのが特徴です。手指・足・膝など、擦れやすい部位に多く、放置すると周囲に増えることがあります。 実際に、兄弟間で感染したケースもあります。

ウイルス性いぼは「触る→傷つく→ウイルスが広がる」という悪循環が起こりやすく、早めの対処が重要です。

治療法と治療期間

治療の第一選択は液体窒素(凍結療法)です。いぼを−196℃で凍らせて壊す方法で、1〜2週間おきに通院します。ただし、痛みを伴うため子どもでは治療が長期化することがあります。他にも、サリチル酸を含む軟膏を使用して、角質を徐々に溶かしながらイボを取り除く方法がありますが、治療期間は数週間から数か月かかることがあります。

液体窒素による凍結療法にて色素沈着が問題となりやすい顔面の扁平疣贅では、ハトムギの成分であるヨクイニンを内服することで、免疫力を高めていぼを改善させる方法で様子をみることもあります。

水いぼ(伝染性軟属腫)の治療と注意点

水いぼは、子どもに多いウイルス性の皮膚疾患で、プールや兄弟間で感染しやすいのが特徴です。

みなみ堀江クリニックの皮膚科では、兄弟間で感染が広がったケースや、保育園で増えてしまったケースが多く、家庭内での対策も丁寧に説明しています。

見分け方と感染経路

水いぼは、中央に小さなくぼみ(臍窩)があり、光沢のある半透明のポツポツが特徴です。つまむと白い内容物が出てくることもあります。湿疹や虫刺されと間違えられやすく、特にアトピー肌ではバリア機能が弱いため、短期間で数が増えることがあります。兄弟間でのタオル共有やスキンシップでも感染するため、家庭内での対策も重要です。

治療法と家庭での注意点

治療はピンセットでつまんで除去する方法が一般的ですが、痛みを伴うため麻酔テープを使用することが多いです。アトピー肌の場合は周囲の湿疹を治すことも重要で、保湿やステロイド外用薬が併用されることもあります。家庭では、タオルの共有を避ける、肌を掻かないよう保湿を徹底するなどの対策が必要です。

脂漏性角化症(老人性いぼ)の治療

脂漏性角化症は、加齢とともに増える"シミのようなイボ"で、見た目の問題で相談されることが多い良性腫瘍です。感染することはなく、治療は主に美容目的ですが、皮膚がんと似た症状を示すこともあるため、正しい見分け方が重要です。

見分け方と危険なサイン

脂漏性角化症は、茶色〜黒色の盛り上がりで、境界がはっきりしているのが特徴です。触るとザラザラしており、シミとの区別が難しいこともあります。 ただし、急に大きくなる、色が不均一、出血するなどの症状がある場合は、皮膚がん(悪性黒色腫など)との鑑別が必要です。 50代女性の症例では、「シミが急に盛り上がってきた」と来院され、ダーモスコピーで確認したところ脂漏性角化症でした。悪性の可能性がある場合は、皮膚科での診断が不可欠です。

治療法(炭酸ガスレーザー)

脂漏性角化症の治療は、液体窒素でも治療できますが、色素沈着が残りやすいため、顔や首など目立つ部位ではレーザーによる治療が推奨されます。 ※当院ではレーザー治療は行っていません。

足底疣贅(足裏のいぼ)が治らない理由

足裏のいぼは、いぼの中でも最も治りにくいタイプです。角質が厚く、ウイルスが深く入り込むため、通常の治療では改善しにくいことがあります。魚の目と間違えられやすく、誤ったケアで悪化するケースも多いのが特徴です。

魚の目との違い

魚の目は、皮膚が圧迫されて角質が芯のように固くなる状態で、押すと痛みが出ます。一方、足底いぼはウイルス感染で、削ると黒い点(血管)が見えるのが特徴です。 30代男性の症例では、「魚の目だと思って市販の削るパッドを使っていたら痛みが悪化し、歩けなくなった」というケースがありました。削る刺激でウイルスが皮膚の奥に押し込まれ、治療が長期化してしまいました。 見分けが難しい場合は、皮膚科での診断が確実ですので、みなみ堀江クリニックの皮膚科へご相談下さい。

治りにくい理由と治療戦略

足裏は角質が厚く、ウイルスが深く入り込むため、液体窒素が届きにくいことがあります。また、歩行による刺激で炎症が起きやすく、治療後に痛みが出やすいのも特徴です。 

まとめ|いぼの種類と見分け方のポイント

  • 黒い点があるザラザラしたいぼ → ウイルス性いぼ
  • 中央にくぼみがある半透明のポツポツ → 水いぼ
  • 茶色〜黒色で境界がはっきり → 老人性いぼ
  • 足裏で押すと痛い・黒点がある → 足底いぼ

みなみ堀江クリニックの皮膚科では、いぼの種類を正確に診断し、患者さんの負担を最小限にした治療を行っています。 自己判断で悪化するケースが多いため、気になる症状がある場合は早めの受診をおすすめします。

【著者 / 医師名】八尋 知里

資格
  • 日本皮膚科学会 皮膚科専門医
  • 緩和ケア研修会終了
専門分野

皮膚科疾患

最終更新日:2026.06.17

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