たこ(胼胝)・うおのめ(鶏眼)について

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Disease description

たこ(胼胝)・うおのめ(鶏眼)

各疾患の説明

最終更新日:2025.09.10

『たこ・うおのめ』について皮膚科専門医が解説しました!

『たこ・うおのめ』について皮膚科専門医が解説しました!のイメージ画像

たこ(胼胝:べんち)・うおのめ(鶏眼:けいがん) はどちらも皮膚に加わる機械的刺激(圧迫や摩擦)によって起こる良性の角化性病変ですが、病態や症状に違いがあります。
今回は、有病率が高く、皆様がお悩みの『たこ(胼胝:べんち)・うおのめ(鶏眼:けいがん)』について皮膚科専門医が解説させて頂きます。

原因

共通の原因としては

  • 足に合わない靴(きつい・大きい・硬い)
  • 歩き方や姿勢の異常(偏平足、外反母趾、O脚などで局所的に圧がかかる)
  • 長時間の立位や歩行、スポーツなどによる繰り返す機械的刺激

誘因としては

  • 加齢による皮膚の変化
  • 足趾の変形、骨の突出

などが考えられています。

病態

たこ(胼胝)

  • 皮膚の比較的広い範囲が慢性的な圧迫・摩擦を受けて角質が厚く硬くなったもの。
  • 痛みは少じることが少ないですが、皮膚が硬く盛り上がり、歩行時に違和感や疲労感を生じます。

うおのめ(鶏眼)

  • 圧力が一点に集中すると、角質が皮膚の深部(真皮方向)へ円錐状に食い込み、芯(核)を形成します。
  • 歩行や圧迫で強い痛みが出るのが特徴です。
  • 足趾の間や足底に好発します。

治療方法

(1) 保存的治療

  • 角質の除去
  • 皮膚科でメスやカミソリで削る。
  • サリチル酸含有外用剤や貼付剤(角質軟化作用)で除去。
  • 芯の処置(うおのめ)
  • 皮膚科専門医が芯を削り取ることで痛みが改善。

上記が一般的な治療となります。

(2) 原因への対処

  • 足に合った靴を履く(特に幅・高さ・クッション性が重要)。
  • インソールやパッドで足底の圧を分散。
  • 外反母趾や扁平足がある場合 → 矯正具やリハビリを併用する。

(3) 外科的治療

  • 再発を繰り返す難治例では、足趾の変形や骨の突出部を手術で矯正する場合もあります。

生活上の注意点

  • 靴選び
  • サイズ・形が合った靴を選ぶ。
  • ハイヒールや先の細い靴は避ける。
  • 足のケア
  • 入浴後に硬くなった角質を軽く削る(削りすぎ注意)。
  • 保湿剤で皮膚を柔らかく保つ。
  • インソール・保護パッド使用
  • 圧のかかる部位に貼ることで再発防止。
  • 歩行姿勢・体重管理
  • 不適切な歩行や肥満は足への負担を増すため注意。

生活上は上記の内容を意識していただくことが重要です。

『たこ(胼胝:べんち)・うおのめ(鶏眼:けいがん)』の違い

たこ(胼胝)

  • 【原因】広い範囲に繰り返す摩擦や圧迫
  • 【病態】角質が広く厚く盛り上がる
  • 【部位】足底や手のひら、かかとなど広範囲
  • 【痛み】通常は軽度または無痛
  • 【見た目】黄色〜灰白色、広く平らに硬化
  • 【治療】角質削除、サリチル酸外用、靴・歩行の改善
  • 【再発】圧迫・摩擦が続けば再発しやすい
  • 【生活上の注意】靴を見直し、広範囲の圧を減らす

うおのめ(鶏眼)

  • 【原因】一点に強い圧迫が集中
  • 【病態】角質が円錐状に皮膚深部へ食い込み「芯(核)」を形成
  • 【部位】足趾の上や間、足底の限局部位
  • 【痛み】芯が神経を圧迫し強い痛みを伴う
  • 【見た目】中心に芯が見え、円形で境界明瞭
  • 【治療】芯の除去(削り取り)、サリチル酸貼付、靴やインソールで圧分散
  • 【再発】原因が残ると高率に再発
  • 【生活上の注意】インソールやパッドで局所圧を軽減、靴選びを工夫

ポイント

  • たこ:広く硬い角質 → 見た目や違和感が主。
  • うおのめ:芯が神経に当たり痛む → 歩行障害の原因になりやすい。
  • いずれも 「靴・歩行・足の形」への対応が再発防止に必須。

 まとめ

  • たこは「広く厚く硬い角質」、うおのめは「芯が食い込み痛みを伴う角質」。
  • 根本的治療は「原因となる圧迫や摩擦の除去」であり、除去しても原因が残れば再発しやすいです。
  • 保存療法が中心で、靴や歩行習慣の改善、インソールの使用が再発防止に重要となります。

大阪市西区の『みなみ堀江クリニック』では、皮膚科専門医が『たこ(胼胝:べんち)・うおのめ(鶏眼:けいがん)』に関しても幅広く治療を行っております。

皮膚症状でお悩みの患者さまは、当院にお気軽にご相談ください。

【著者 / 医師名】八尋 知里

資格
  • 日本皮膚科学会 皮膚科専門医
  • 緩和ケア研修会終了
専門分野

皮膚科疾患

最終更新日:2025.09.10

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